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春の珍事

こんにちは、佐野です。

昨日のこと。
休日ということでいつものジョギングコースを周回しているときに、何やら見慣れぬ黒い物体が飛来していることに気が付いた。
鳥だ。
しかも、おびただしい数だ。
翼の形態からツバメと思われた。
どうやら北東の荒川の河川敷方面から隅田川を抜け南西方面に移動中らしい。
折からの雨を伴った暴風に乗じ「渡り」を決意したのかも知れない。
命がけで隊を保とうとするも、台風並みの風が前から後ろから、上から下から右から左から幾重にも彼らを襲う。
飛行のプロとは言え突風に巻き込まれ、何度もそして何羽もが水面に叩きつけられそうになりながらも浮かび上がり突き進む姿に見てるこちらがハラハラさせられた。

相当数の鳥の群れが飛行する中、やや小ぶりの鳥たちがいることに気が付いた。
皆同じ大きさと思っていたがそれはこちらの思い込みだったようだ。
よく見ると群れの後方で、あっちに行ったりこっちに行ったり飛んでいるのに実に落ち着きがない。
ちょうど小学生が遠足か何かで列を乱しながら、ワイワイガヤガヤ喋りながらなんとなくみんなが行く方向について行く様な感じで、先頭集団の鳥たちの必死の姿をを知ってか知らぬか気ままな感じがみてとれる。
おそらく今年生まれた若鳥ではないだろうか。
旅がいかに危険で辛いものかも知るはずもなく、自分たちの親や兄弟や近所のみんなが飛ぶものだから、嬉しくなって一緒について行くみたいな感じがしてならなかった。
ちょっと遅れた感じなので、群れに付いていけるか、迷い子になるんじゃないかと気を揉んでしまった。

しかしながらその心配が杞憂に終わった。
と言うのも、群れの最後にひときわ悠然と飛ぶ鳥がいたからだ。
その鳥は若鳥の何倍も大きな体格で、幾度も「渡り」を経験しているかの如く安定感のある飛び方をしているのだった。
私は「シンガリ」と呼ぶことにした。
戦国時代から、戦の隊列のシンガリはとても重要で、危険かつ皆の信頼を集める者が務めるポジションなので、私も彼をそう呼ぶことにした。
シンガリは、あたかも羊の群れを統率する羊飼いの犬の様で、若鳥が右へ左へふらふらしているところに、それ以上隊列を乱さぬ様コントロールしている様に思えたのだ。
そして一行がひとつのマンション街に差し掛かったとき、群れの鳥たちは一斉に九十九折りになりながら高度を上げた。
そして一羽の脱落者も残さず、そのマンションを昇りきったのだ。
もちろんシンガリは、余裕のある飛び方で若鳥たちを見守りながら一番最後に昇りきって、私の視界から消え去っていった。
私は彼らに、「明日、また寒さが振り返すのを知っているのかわからないけれど、皆無事にこの風に乗ってなるだけ遠くまで飛んで行け」と願わずにはいられない気持ちで一杯になった。


隅田川のほとりには、そのほかスズメやカラス、ハトや鴨、カモメなどが群れをなして羽を休めに来ているようだ。
若鳥もみられ、おそらくは餌となる魚やカニなどが増えているのだ。
渡り鳥の中には遠く南極から北極に渡るものもいるという。もしこの日本のどこかで羽を休める鳥がいるのなら、せめて束の間の休息を静かに見守ってあげようと思う。
そしてこれからも、ジョギングの際に面白そうなことを観察したらこうしてブログに載せていこうかと思うのであった。

<了>




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